スノードロップ snowdrop


 どんなにみごとな勝利の椰子も、どんな知恵の木も、どんな名誉の月桂樹も、つめたい風にゆられている蒼白い茎に咲いた、この白いやさしいうてなの美しさにはおよばない。(チャペック「園芸家12カ月」)

どんなにみごとな勝利の椰子も、どんな知恵の木も、どんな名誉の月桂樹も、つめたい風にゆられている蒼白い茎に咲いた、この白いやさしいうてなの美しさにはおよばない。(チャペック「園芸家12カ月」)

わが楽園でも春一番に開花する花である。三枚の純白の花びらと先が緑色の副冠の形が、繊細な宝石のようで、かわいい。

鉢に植える場合はかなり球根を密植しないと寂しい。でも本当は冬の林のなか、雪の中で咲くところを見てみたいと思う。大きな樹の根もとに植えたいけれど、鉢に植える場合はかなり球根を密植しないと寂しい。

ヒガンバナ科ガランツス属。ヨーロッパから黒海とカスピ海の間のコーカサス地方にかけて自生。学名Galanthus nivalis。ガラントゥスはギリシャ語のガラ(乳)とアントス(花)から。

秋から早春に2、3枚の葉を出し、10センチから15センチの花茎の先に釣り鐘形の白い花を一輪付ける。夜は花は閉じてしずくの形となる。

春一番に咲き出すことからヨーロッパでは春を招く使者とされた。創造主の神から色をもらい忘れた雪に、スノードロップが自分の色を与えたという伝承もあるとか。乳白色の花は清純の象徴とされ、「聖母の花」とされ、カトリックでは2月2日の聖母マリアのキャンドルマス・デイに捧げられる。ヴィクトリア女王が愛して、そのブライダルブーケになった。

花言葉 希望、慰め。恋の最初のまなざしなんてのもある。

たっぷりの腐葉土と湿っぽい土が好き。秋から春は日向に。球根は五月くらいにほりあげてもいいが、鉢のまま乾燥させて適当に水をやり、数年くらい据え置きの方がよいとか。