わすれな草 forget-me-not

地味ですが、よく見ると、花の一つ一つが五弁で、星のようにかわいい。年齢を重ねるとともに、こうした忘れがたい花は増えていくものだろうか。

ムラサキ科ワスレナグサ属の多年草。学名Myosotis scorpioides。英語名Forget-me-not。ヨーロッパ・アジア原産。ドイツの騎士ルドルフがこの花の色の眼をした恋人ベルタのために花を取ろうとして、ドナウ川で溺れ死にするとき、忘れないでといったとか。またペルギー中部のワーテルローでは1815年にナポレオンの率いるフランス軍とウェリントン率いる英軍が対決したのち、戦場で息絶えたイギリス兵士の胸から花が芽吹いたと伝えられている。
日本には明治時代に渡来。一般には、ワスレナグサ(M. scorpioides)ではなく、エゾムラサキ(M.sylvatica)か、アルペストリス(M.alpestris)との種間交配種などが流通している。
寒さに強く、やや湿った水辺のようなところでよく育つ。暑さと乾燥に気をつけたい。