キク科ガーベラ属の多年草。別名アフリカセンボンヤリ。アフリカやマダガスカル、熱帯アジアなどに原種が分布。19世紀末からヨーロッパで品種改良され、切り花として人気がある。花名は、発見者であるドイツ人の自然学者ゲルバーの名前から。日本には明治期に渡来。
実家の庭には昔から生き残った赤いガーベラがある。花弁が細くすんなりしており、最近のデコラティブでずんどうなガーベラとはちがう。子供の時に、苗代おこしや田植えの頃、水田の水口には田の神様への供え物と思われる花束が漬けられていたが、たいていこの赤いガーベラが混じっていた。これは昭和に日本で育成されたものらしい。
その頃はまだじょうぎで苗を植えていたし、牛の田起こしも見た。今は田植えも機械植えで様変わりしているが、豊作を祈って花を捧げる習慣はまだ残っているのだろうか。毎年五月頃、ガーベラを咲くのを見てなつかしく思う。