キク科の多年草。藤袴。原産地中国。古代中国では蘭、紫蘭ともいわれ珍重された。葉をかわかすとクマリン(桜餅の桜の葉にもある)の香りがふり、孔子は「王者香」といい、「礼記」に5月5日に乾かしたフジバカマを湯につけて髪を洗い湯につかるという記述がある。馬王堆の墓からも出土しており、痛み止めとしての薬効のためかとも推定されている中国から古代に渡来したといわれるが、在来種とみる説もある。。
フジバカマは秋の七草として万葉集の山上憶良の歌にも入っている。しかし私自身は野山で見た記憶がなく、実際に消滅の危機にあるそうだ。だが最近では園芸用に苗が売られている。母の庭で地植えで育てたら、大きく見事に育って、藤色の花に蝶をよせた。この間葉を乾燥させておフロに入れたが、野生のものと違うせいか匂いはほんのり甘いだけ。
主しらぬ香こそ匂へれ秋の野にたがぬぎかけし藤袴ぞも 素性法師『古今和歌集』

西洋フジバカマ