キク科の多年草。漢名蒲公英。10世紀の『和名抄』にすでに見え、別名「不知奈」「太奈」。鼓草とも呼ばれていたが、柳田国男によればこれは平たい花を上下に持って茎をからみあわせると鼓のような形となるため、また鼓の響きからという。同じように太鼓や木魚、鉦といった鳴り物の別名も多く富山県のこきりこ節の「デデレコデン」はたんぽぽのことだそうだ。利尿・強壮などの薬効があり、ビタミンや鉄分・カリウムも含まれるので、サラダなどに使われたりもする。タンポポコーヒーやワイン・ビールなどにも使われる。
右図は、嘉永6 (1853) 刊 、備中岡田藩の加藤良左衛門正得の手による俳諧の季寄せの書『これこれ草 』所収のタンポポ。