山アジサイ
日本、朝鮮半島南部の谷間や林に生える落葉小低木またはつる性。さわあじさいともいう。アジサイ科アジサイ属。学名Hydranges serrata。

和語の「集(あづ)・真(さ)・藍(あい)」が語源とか。「紫陽花」という漢字の名はそれらしいが、これは唐の白楽天の詩から。ただこれはライラックのことらしい。

花びらに見えるのは萼片(装飾花)で、花びらはその中にいぼいぼのように見えるものらしい。葉はガクアジサイに比べると光沢に乏しく、先が尖っている。

あじさいは1690〜92年にオランダ商館付医師として日本に来たケンペルが西洋に紹介し、その後も日本を訪れた外国人たちとの縁が深い。ツュンベリーは「ハイドランジア・マクロフィラ」を名付け、シーボルトもタマアジサイやノリウツギ、アマチャなどをアジサイ属の新種として学名をつけた。

1789年に中国からイギリスにもたらされ、西洋あじさいとして改良が進んだ。

花色の変化から化花・幽霊花などと忌避する面と、水気を吸うところから厄よけとして珍重する面の両面があった。


梅雨の頃よく見る西洋あじさいは、なんとなく湿って陰気なくせに、単純な形の花が重なり重なりふてぶてしいかんじ。あまり好きではない。

でも小ぶりの山あじさいを育てて、その和風のやさしいたたずまいに惚れた。

昔の人にならって、六月一日か土用の丑の日に花をとって軒下にかけてみたい。