石原理は、電気メーカーからレーシングチームを経て、漫画を書いているという変わり種である。自画像はうちゅー人だが、バイク乗りのかっこいい女性。という理由でもないだろうが、彼女はかっこよくメカが書けるし、私はメカがきっちり描けているマンガが好きである。
デビュー作も収録されている『38度線』(ビブロス、ゼロコミックス、1997)は、全部「軍服」、じゃなかった「戦争」をモチーフにしている。お気に入りの「ノルマンディーで会いましょう」はドイツとフランスのサッカーチームが、第二次大戦末期のフランスの戦場で出会ってサッカーする話。
石原理のSFというか、近未来物も、コンピュータの話が入るなどやや筋書きがわかりにくいですが、慣れればおもしろい。動きのある絵がかっこいい。これはアニメだなあと思いながら、『DUMPS』(ビブロス、ゼロコミックス、1994)から『カプセル・ヨードチンキ』『カプセル・ヨードチンキ×』(ビブロス、ゼロコミックス、1998)とか、『東京ブギイウーギィBside』(ビブロス、ゼロコミックス、1999)『セルナンバー8』(ビブロス、ゼロコミックス、2000)と、ずっと追いかけている。
青春もの(なのか)も、やくざや暴走族やらが入り交じり、やたらとかっこいい、こんなこーこー生いるか〜の世界を爆走していましたが、『あふれそうなプール』(ビブロス、〜2001、全6巻)完結してしまった。まあフィクションだし。昔は人間もメカのように見えたが(実際アンドロイドとかの話もあった)、最近は顔の区別がつくようになったし。最新の『其は怜々の雪に舞い』(ビブロス、2000)はいきなし大正レトロの世界で、しかも、ちょっと推理ものぽくてびっくりしたが、基本的にあの時代に石原氏描く切れ長三白眼の目つきの悪い顔が似合うのですね。