朝は小ふねに ごもく(塵芥)つむ うはに(上荷)へ米を つみまする ちゃぶねでハ せごし(瀬越)する とりがいは あまがさき たこたこ
なかなか調子よい唄です。
ごもくを積むのは「芥船」。農民が肥料となる屎尿や泥土、塵芥を運搬するのに使用した船です。上荷船・茶船は、大坂の堀川や近隣の河川・近海で活躍した10〜30石の小型船。瀬越とは川の早瀬をこすこと。大坂の近隣からやってきて活躍する小型船の種類が読み込まれています。しかしおそらくこうした船はある時はごもくを積み、あるときは米を積み、海魚を積むといったように、融通をきかせていたと考えられます。
どういう折りに歌われたものか不明ですが、船で魚の行商をする際に歌われた船唄ではないでしょうか。
昭和のはじめまでは、大坂の堀川には尼崎など各方面から蛸や貝などを売りに来る船が行き来していました。