延喜式内社の一つ、座摩(さかすり)神社に比定される古い神社である。生井神・福井神・綱長井神など水に関係する神々を祀った。13世紀頃には住吉大社と関係があったことが知られる。江戸時代には神宮皇后をも祭神とするようになり、西成郡の惣社として「難波大社」とも称した。江戸時代には夏祭りに神輿を御旅所に渡し、氏子からだんじりやねりものなども出て賑やかだった。
かっては御旅所のある石町にあったが、寛永期(1624〜44)に現在地に遷ったといわれる。境内には多くの末社、茶屋・芝居小屋があった。
また武兵衛さんも好きだった「噺」の初代桂文治(1774〜1816)が享和期(1801〜04)に社内に定席を設けている。桂文治は道具や鳴物入の噺を考案、多くの弟子を育てて桂派の祖となった人である。
また門前の「座摩の前」には古着の小売店が多く、下の「摂津名所図会」の図にも描かれている。武兵衛さんの日記に奥さんのきたが、帯を買いに座摩の前に行くという記述がある。