武兵衛さんの家
 左の図は、武兵衛さんの住処ではないが、その隣りに所有していた町屋の図である。武兵衛さんはこの隣家を貸して、賃貸料を得ていた。
武兵衛さんの家は間口3間(5メートル半ほど)・奥行21間(38メートルほど)、63坪。これとよく似たつくりではないかと考えている。江戸時代の家によくある、間口が狭く、奥行きの深い鰻の寝床式の家である。
 老松通りに面した表の家には、表の店部分と、その奥に坪庭があり、その縁をめぐるツタイという縁側を通ると奥にも部屋があった。その裏にはさらに土蔵がある。また最奥の路地奥には、三軒の裏借屋が建てられていた。


「町の噂」より 大坂の家