昔の町屋「適塾」 現北浜3丁目

 蘭学医で、適塾という蘭学塾を開いた緒方洪庵の旧居。洪庵は長崎遊学後大坂に来て、天保14年(1843)に瓦町から、当時過書町といわれていたこの地に移った。文久2年(1832)に幕府の奥医師・西洋医学所の頭取として江戸に行くまで、全国から千人近くの若者を迎えた。その中には橋本左内・福沢諭吉・大鳥圭介・長与専斎など、維新・明治に活躍した者が多数いる。
現在は適塾記念会が管理していて、日曜以外は見学が可能である。できれば建物の前に自動車をとめないようにしたい。
船場のビルの谷間のはざまで、ここだけが江戸の町屋の匂いのするなつかしい空間として残され、とりわけ夏はすてきです。ゆっくり奥座敷にすわり、前栽をふきぬける風を楽しみたい。
昔ここで古書整理をして土蔵の白壁を壊し(というか壊れ)、おこられた記憶があります。


開放的な前栽をはさんで奥座敷がある

通り庭 土間に竃・はしり(ながし)がならぶ