足尾銭

銅は近世日本の貿易を支えた重要な産物だ。足尾、秋田の阿仁、伊予の別子、いずれも今は閉山してしまったが、かっては繁栄をきわめた銅山は数多い。

桐生から渡瀬渓谷鉄道に乗り、足尾に行った。上は電車から取った写真で、山の中腹に坑道口が見える。
足尾では、足尾銅山観光が坑道観光をしていた。坑道内の観光設備はおもしろかったが、外の「博物館」まがいの設備はちょっといただけない。人形を置いて場面を再現するのは最近の流行りであるが…。

 江戸中期に幕府が銭を大増鋳したときに、各地で作られた寛永通宝の一つとして足尾銭がある。右図の左がそうだが(裏側、足の字が薄くてすいません、すりへっているんです。それに貨幣って写真にとるのがむつかしい)、右の江戸産のものとくらべても小さくて薄いことがわかるだろう。


商工

会館の近くに足字銭鋳銭座跡の碑

せっかくの貨幣の展示品も、なにやらうらさびしくて、階下の土産物売り場のおばさま方のエネルギーをわけてもらいたいのであった。
というわけで、土産物売場のおばさま方の迫力に負けて、私は銅のくつべらを買った。足尾でも、空っ風は吹いていて、かかあ天下もなかなか強かったのである。

「足」の字が裏面に彫られた「足字」寛永通宝を一枚買い、ついでにいろいろ古銭も売っていたので何枚か買った。古銭は比較的安価で種類が多いので、私のような貧乏な素人コレクターには向いている、かもしれない。